富士通が4月22日に発表したPC夏モデルの中で、とりわけ異彩を放つのが液晶一体型PCの新作「FMV-DESKPOWER F」だ。これまで富士通の液晶一体型PCは、19~22インチワイド液晶ディスプレイやデジタルTVチューナーを搭載した主力の「FMV-DESKPOWER LX」シリーズと、19インチワイド液晶ディスプレイを備えつつ省スペース性と低価格に配慮した「FMV-DESKPOWER EK」シリーズが販売されてきた。 しかし、ライバルのNECは「VALUESTAR N」、ソニーは「VAIO type L」といった“ボードPC”と呼ばれる薄型の液晶一体型PCを展開している一方で、富士通のFMV-DESKPOWERには競合機種が不在だった。これは、液晶一体型PC市場でFMV-DESKPOWER LXが好調なセールスを記録しており、ノートPCのアーキテクチャを使ってスリムなボディに仕上げるボー