クラウドについて楽天の研究所が追っかけていることは広く知られているが、他社の動きが見えない。何度か大手ベンダーに聞いてみたが、単価の高いサーバーが売れなくなるミドルウェアは経営層の受けが悪い、せめて最初から顧客がついていれば企画の通しようがあるのだが、といった反応だった。この点メインフレームや半導体の資産を持たず、あまり深く考えずにトレンドを追う中国の方がクラウド関連ミドルウェアの開発で日本よりキャッチアップが早いかも知れない。 海外ベンダーのクラウド・ソリューションが認知され、既存顧客からせっつかれた段階で日本のITベンダが慌てて追っかけても手遅れではないか。他社からミドルウェアを買うか、Hadoopのようなオープンソースでお茶を濁すのだろうか。卑近なところで検索各社が数GBの検索つきメールサービスを無償で提供する一方、日本のISPが有償で100MBとかのメールを提供している現状とか考え