私の名前はジロギン。 今から約17年前。私が8歳だった時の話だ。 私には2歳年下の妹が1人いる。 私と妹は、昔から「二段ベッド」にあこがれていた。 我が家はそんなに裕福ではなかったので、二段ベッドを買うのはお金の面でかなりの負担になったと思う。 無理を承知で親に頼み、私の誕生日プレゼントということで、二段ベッドを買ってもらった。 だいぶ年季の入った、中古の二段ベッドだった。 大喜びの私と妹。 しかし、この二段ベッドが不思議な体験のきっかけになった。 あのベッドには何かがいたんだ。何かはわからないけど、確かに何かが。 父が二段ベッドを組み立て終わった。 大きさは天井ぎりぎり。上の段に乗ったら、子供といえど立ち上がれるスペースはない。 上半身を起こすのが精一杯だった。 かなり窮屈だったが、もちろん私も妹も、上の段で寝たかった。 ジ「オレが上の段だ!お前は下の段で眠れよこの愚民!」 妹「うちが上