旧名寄本線上で保存中のキマロキ編成。2010年に準鉄道記念物に指定された。 キマロキ編成(キマロキへんせい)とは、過去に豪雪地帯において見られた鉄道の雪かき車の編成である。 札幌鉄道局苗穂工場の工作課長であった羽島金三郎が、1926年(大正15年)に欧米の除雪車を視察研究した成果として考案した[1]。 通常の除雪にはラッセル車が使用されるが、ラッセル車に押し退けられた線路脇の雪壁が高くなると除雪するそばから線路上に崩れ落ちて効果が薄くなってしまう。そのような豪雪時に線路脇の雪壁を崩し、線路から離れた場所に投雪する目的で運行された。 運行は蒸気機関車を使って行われており、無煙化が進行する1960年代までは一般的に見られた除雪ユニットである。先頭から 機関車の「キ」 線路沿いの雪壁を崩し、雪を線路上にかき集めるマックレー車(マクレーン車・マックレーン車とも呼ばれている)の「マ」 そのかき集めら