京都から新幹線、新横浜で降りる。そこから横浜へ、さらに京急に乗り換えて、日ノ出町という駅で降りる。夕暮れ。 この横浜市中区日ノ出町、ここに「赤い靴クロニクル」という演劇を見にきた。 演劇と言ってもこの作品は劇場内ではなく街中で、観客自身が街を巡って体験するツアー・パフォーマンスと呼ばれる形で上演される。 設定された時刻に地図にある受付場所に向かい、目印の鳥保という看板を探して歩く。鳥保の交差点の角を左、そこから通りがなんとなく薄暗くなる。高架鉄道が走っているためだった。高架沿いの道端、不法投棄のゴミが散乱しているのを横目で見ながら通り抜けると川があり、橋の向こうにコンビニの黄色い明かりが見えた。 まだ少し時間があり、お腹がすいたので、橋を渡ってコンビニで100円のバタークッキーを買う。 コンビニへ渡った橋は、こがねばしと書いてある。こがね、黄金とついているのがかえって印象に残ってしまう、す