さまざまな転機が40歳前後に押し寄せる。人生の後半戦にうまく向き合う方法はあるのか(撮影/写真部・外山俊樹) この記事の写真をすべて見る 右肩上がりの時代なら、40歳といえば、会社の中でポストと給与が用意され、管理職となって活躍できる「会社員人生のハイライト」が始まる年代だ。 だが、いまの40歳前後は違う。就職氷河期にやっとの思いで入った会社は、日本の「失われた20年」の中でコストカットやリストラを続け、いい思いをしたことがない。昇進を目指してあくせくするよりも、省エネで現状維持して会社にい続けたいという「心の定年願望」が蔓延しているようだ。 育児休業から復職した研究職の女性(41)は、熾烈な出世競争を横目で見てきてつくづく嫌気がさしている。たった3人の会議を、時短勤務をしている自分が帰宅した後に設定された。男性上司2人の嫌がらせとしか思えなかった。「お荷物」で結構。仕事から家庭に、完全に
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