印刷 関連トピックスKDDI耳栓をしても音声が聞こえる仕組み KDDIと京セラは27日、耳栓やヘッドホンをつけた状態でも通話できるスマートフォン(多機能携帯電話)を開発したと発表した。騒がしい場所でも音声がはっきり聞こえ、耳の遠い人にも役立つという。来年度中の実用化を目指す。 開発したのは「新聴覚スマートフォン」。厚さ0.6ミリの専用装置で発生させた微弱な振動が耳の外側から内部へと伝わり、鼓膜を通じて音声として認識されるという。スピーカーから音声を出す通常の方法とは異なる。 すでに骨を振動させて音を伝える「骨伝導」を利用した携帯電話が発売されているが、折りたたみ式の端末を閉じて頭の骨にあてる必要があった。今回は通常のスマートフォンで会話するように耳にあてるだけでいい。音楽を聴いているヘッドホンの上からでも、相手の声が聞こえるという。 関連記事〈日刊工業〉KDDI、スマホの秋冬モデル6