兵庫県は28日、紫綬褒章や旭日小綬章を受章した画家、横尾忠則氏(75)から、絵画や版画、ポスターなどの作品約3000点が寄贈・寄託されることが決まったと発表した。常に時代の先端を走り続けてきた横尾氏の作品のほとんどがそろっており、鑑定額は数十億円に上るという。県は「原田の森ギャラリー」(神戸市灘区)を軸に収蔵・展示する施設を検討する。 寄贈・寄託されたのは▽絵画379点(うち寄託274点)▽版画約200点▽ポスター約1800点(約900種類を各2点)▽デザインした本約700点▽原画全作品(うち約半数は寄託)--と図録などの資料。 横尾氏の初期の代表的な絵画「息子からのポストカード」や、90年代前後の「滝シリーズ」の一つ「時代の肖像」、00年から始まった「Y字路シリーズ」の「LIE LIE LIE」なども含まれている。 横尾氏は同県西脇市出身で、毎日芸術賞も受賞。08年に県立美術館(神戸市中