イタリア・ルネサンス期の巨匠、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519)と弟子たちの作品を集めた「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」東京展(毎日新聞社など主催)の開幕を前に、日本初公開となる「ほつれ髪の女」(縦24.7センチ、横21センチ)の展示作業が27日、東京都渋谷区のBunkamuraザ・ミュージアムであった。 厚さ1.1センチの板に描かれたダ・ヴィンチの円熟期の傑作で、イタリアのパルマ国立美術館が所蔵。国外出品されたのは今回を含め7回目という。作業を見守ったイタリア文化財・文化活動省の修復家、イネス・アゴスティネッリさんは「日本の素晴らしい美術館で展示してもらえてうれしい」と話した。 同展は31日~6月10日で、約80点の絵画や資料のうち約9割が日本初公開となる。【黒田阿紗子】