「わこ」と呼ばれる女性の着ぐるみが岡山県内各地に出没し注目を集めている。 ネットで調べると、ぱっちりした瞳に和服姿の画像。倉敷・美観地区や岡山・後楽園などで写真を撮影しているようだ。不思議な魅力にひかれ、会いに行った。 待ち合わせ場所に現れたのは、50歳ぐらいのTシャツを着た男性。身長は175センチはありそうだ。名前や年齢は明かせないが、「岡山市に住む元教諭」と教えてくれた。 男性によると、2006年頃、着ぐるみを着て鉄道を撮影するブログを見つけたのがきっかけ。「何か面白い」とひかれ、自分もやってみたくなったという。大正時代の町並みが残るテーマパークでの撮影会を知り、自前で着物を仕立てた。初めは恥ずかしさもあったが、着物が町並みに合い、観光客らが笑顔で応えてくれたこともうれしかった。 和服の娘から、名付けて「わこ」。これまでに中四国地方など約600か所を訪ね、うち県内は約400か所。観光地