「わたし、定時で帰ります。」 現在放送中のこのドラマでは、有給を消化し、定時で帰ることがモットーのヒロインを吉高由里子さんが演じている。タイトルを見たときに、上司がまだ残っているのにも関わらず、気にせずに帰ってしまうゆとり世代を揶揄する上の世代の表情が浮かんだ。 このゆとり気質に、働き方改革が期せずして太鼓判を押してしまっていることに、なんともモヤっとした気分になる上の世代がきっと多くいるのだろう。 「自分たちは上司が帰るまで、ちゃんと残っていたのに……」「定時で帰っていては十分な仕事の能力が身につかない」「仕事への意欲がないのか」などのお叱りの声が、すぐそこまで聞こえてくるようだ。 しかし、これはドラマだけの世界ではない。定時で帰るという話は、商社や代理店、コンサル会社などに就職した友人からもチラホラ聞こえてくる。 今年4月にコンサルティング関連のベンチャー企業に就職した美奈子さん(23
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