3度にわたる脳出血で脳に損傷を受け、「高次脳機能障害」を抱える医師の山田規畝子(きくこ)さん(44)(高松市西内町)は、講演や執筆などを通じ、同じ障害を持つ人たちの支援に取り組んでいる。アナログの時計で4時と8時を読み違えたり、2~3日前に話をした人の顔を忘れたりするが、少しずつ良くなっている自分の姿が、患者に勇気を与えると言い聞かせている。 小春日和の11月半ば。高松協同病院(高松市)の2階に約20人の患者が集まった。脳梗塞(こうそく)や交通事故などの後遺症を抱え、リハビリに取り組む患者たちが、山田さんに質問する月1回の茶話会だ。 60歳の男性が真っ先に手を挙げた。約1か月前、脳梗塞で倒れた。5度目だと言い、悲痛な気持ちを打ち明けた。「病気とうまくつきあうにはどうしたらいいでしょうか」 何かに困っている自分を好きになりましょう。痛いと感じる部分も含めて、自分の体を大事にして下さいね。 ろ
滋賀県近江八幡市は17日、公共施設の運営などに民間資本を活用するPFI方式を導入している市立総合医療センターについて、経営悪化に陥ったため、ゼネコン大手・大林組が100%出資するセンター運営の特別目的会社(SPC)と、解決金20億円を支払って契約を解除することで合意したと発表した。PFI方式による病院事業の破綻(はたん)は全国初めて。公立病院の経営が厳しさを増す中、コスト削減策としてPFI方式に注目する自治体も少なくなく、影響を与えそうだ。 市は、旧市民病院の老朽化に伴い、SPCと30年間で建設費や運営費など計682億円を支払う契約を結び、2006年10月にセンターを開院した。 当初、PFI方式の導入で、市直営より30年間で68億円の経費削減になるとしていたが、医療制度改革による診療報酬の伸び悩みなどで、年間100億円と見込んでいた医業収益が07年度は84億円にとどまった。同年度は27億円
断食で長生き――。土の中に住む線虫は、断食を繰り返すと最大1・5倍寿命が延びることを、京都大生命科学研究科の西田栄介教授らが突き止めた。人間にそのまま当てはまる訳ではないが、断食を繰り返し、食べる時は好きなだけ食べた方が、食事の量を減らすよりも長生きできるかもしれない。英科学誌ネイチャー電子版に15日、発表した。 西田教授らは線虫に2日間、十分に餌を与えた後、2日間断食させる、というサイクルを繰り返し、餌をずっと与え続けた場合と比較した。その結果、平均24日だった寿命は36~40日と、50%以上延びた。 モデル動物の線虫の寿命には、人間にもあるレブという遺伝子が関係しており、この遺伝子の働きを止めると、断食を繰り返したり餌を制限したりしても、寿命は延びなくなった。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く