出会い系サイトの登録を解除する条件として、別の複数の有料サイトの契約を結ばされた――。こんな相談が関西各地の消費生活センターに寄せられ、被害は少なくとも3府県で計16件に上っている。出会い系業者は他の有料サイトの登録に誘導することで成功報酬を得ているとみられ、消費生活センターは注意を呼びかけている。 兵庫県尼崎市内に住む20代の男性は2月、携帯電話で懸賞サイトに登録した。ところが登録した覚えはないのに、出会い系サイトから1日に約300通のメールが届くようになった。男性が出会い系サイトの管理者にメールで解除を要請すると、解除の条件として、音楽や占いなどの情報をダウンロードできる携帯有料サイト計15カ所(各月額約2千円)に登録するよう求められた。 男性は、出会い系サイトからの大量のメールを止めたい気持ちから、業者からのメールに添付されていた15の有料サイトのアドレスをクリックし、暗証番号を