朝鮮民主主義人民共和国の高句麗古墳群が世界文化遺産登録に登録されて満1年が経った。その陰には97年以来今年の4月まで、10回も訪朝し、平壌とその周辺の古墳を訪れたユネスコ親善大使の平山郁夫・東京芸大学長(74)の尽力があった。 平山さんとユネスコの篤い支援を受けて、現在平壌市内楽浪地区の大同江沿いに5000m2の敷地面積を持つ5階建てビル(地下1階)の「高句麗壁画文化センター」建設が進められている。 同センターは高句麗壁画保存研究活動、国際学術シンポと出版宣伝、専門家の養成のための教育などを担うことになる。 平山さんはこれまで美知子夫人と共に高句麗古墳群の世界遺産登録に協力するために、温室測定器、ビデオカメラ、パソコン、車両などを提供したほか、今年4月には15万ドル、あわせて25万ドルを寄贈。 さらに4年前には世界遺産登録支援と銘打って「高句麗今昔を描く平山郁夫展」(朝日新聞社、NHK共