※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています 12月20日より公開されている「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」が、とんでもない映画だった。 (C)2019 こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会 本作は2016年に公開され、絶賛の嵐で迎えられた「この世界の片隅に」に、250以上の新規カットを描き加えた“新作”だ。詳しい理由は後述するが、この作品に“エクステンデッドバージョン”や“ディレクターズカット版”という呼称は似合わない。掛け値なしで“全く別の新しい映画”と呼ぶにふさわしい内容になっている。 結果的に「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」の上映時間は、先行上映されていた2時間40分版からさらに伸び、2時間48分となった。2010年の「涼宮ハルヒの消失」の2時間42分も超えた、アニメーション映画としては破格の上映時間である。 そして同作が、その長い上映時間