「禁煙ファシズムと戦う会」の小谷野敦会長が、久々に警醒の一冊を世に問うた。小谷野氏は東大構内での一切の禁煙を強制する馬鹿な規則に抗議を申し立てたという些細な理由により東大非常勤講師を理不尽にも解雇され、しばらく失意のうちに沈潜していた感があったが、世を狂わす奇矯なる禁煙ファシズムの専横を思想家として見るに見かねて、再び闘志が沸々と燃え滾ってきたようだ。 待望の一冊の出版に、同憂の一愛煙家としてまず慶賀の意を表したい。 小谷野氏が評論家の斎藤貴男氏、栗原裕一郎氏と西暦2005年に共著で上梓した快著「禁煙ファシズムと戦う」(ベスト新書)は、一部の狂信的嫌煙者に煽動されたマスコミ等の異様なたばこ・喫煙者攻撃に疑問を持つ一般読者層の広範な支持を得て売れ行き好調で、ロングセラーになっている由。本書「断固戦う」は、2005年以降、小谷野氏が日本パイプクラブ連盟のホームページに連載した記事に、雑誌等で発