放送前からネットの一部でバッシングされているドキュメンタリー番組がある。鋭い視点で斬り込むMBSテレビのドキュメンタリーシリーズ「映像’18」。16日深夜1時5分から放送される「バッシング~その発信源の背後に何が」(関西ローカル)ではバッシングのターゲットにされた大学教授、弁護士らを取材し、バッシングの背景に迫る。 性暴力やセクシュアルハラスメント被害の研究に取り組んでいる大阪大学の牟田和恵教授は今春、突然のバッシングに見舞われた。 昨年度、海外の学者らと共同研究したジェンダー平等社会の実現についての論文を作成した。性と暴力の問題を論じる中で、慰安婦問題も研究対象にしていた。 論文発表後、「反日研究である」。誹謗(ひぼう)中傷のツイートが相次いだ。 きっかけがあった。国の委託を受けた複数の専門家が審査し、一定の基準を通過した研究に対して支給される科学技術研究費助成事業「科研費」が研究に使わ