地域の歴史を知る上で、地誌は参考になります。あびこ周辺でいえば、1962年に刊行された『依羅郷土史』が、代表的であり、また、比較的入手しやすいものの1つといえます。山崎隆三編(1962)『依羅郷土史』大阪市立依羅小学校創立八十五周年記念事業委員会。1962年という時期は、地下鉄御堂筋線開通(1960年)の2年後であり、あびこ周辺が本格的な宅地化プロセスに飲み込まれていく最中であったことでしょう。そうしたプロセスの中にあって、放っておけば埋没しかねない郷土の歴史を記録として残すことに、『依羅郷土史』のねらいがあったものと思われます。その端書きに、おそらくは地元の有志の1人であったのでしょう、山野治三郎さんが、次のような文章を寄せています。これがなかなか興味深い。いや、それ以前に美文であることにまず感嘆しました。われわれ依羅(よさみ)の地に生れ、ここに育つたものにとつて、ここ十数年間の郷土の様
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く