かつて日本とアジア大陸、ユーラシア大陸との間の距離は今よりも近しいものであった。 それは日清・日露戦争、シベリア出兵という形を取って庶民の生活に否応なく 入り込んできたり、白系ロシア人の亡命や中国の革命運動との関わりや 朝鮮半島の併合といった、直接・間接取り混ぜた良くも悪くも”リアル”な 関係であった。 対米事大主義に陥った戦後外交政策と、一種の暗黒大陸であったソ連や 共産中国、緩衝地帯としての朝鮮半島という存在を対外認識の初期値として 与えられ育ってきた戦後生まれの世代にとっては、”大陸”は文字通りの 彼岸であったが、冷戦体制の崩壊後徐々にリアルな存在へと変貌を遂げている。 とはいえそれでもまだ昔に比べて大陸が身近かどうかは疑わしい。 「陰謀と幻想の大アジア」で海野氏が指摘しているように、20世紀の前半は 今よりももっと大陸と日本の関係は深かったのではないか。 いずれここでも取り上げたい
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