頭蓋骨にドリルで穴を開けて、穿頭手術や開頭手術を行うーー21世紀の今ですら大変な手術が、1000年以上も昔から行われてきたことをご存知だろうか? このたび米カリフォルニア大学のサンタバーバラ校の考古学者ダニエレ・クリン率いる研究チームは、古代ペルーのヒーラーが頻繁に頭部穿孔を行っていたと発表。現代のような道具や技術を使わずして、頭部外傷や鬱などの病気の“治療”をしていたというのだ。 「頭を強く叩かれ脳が危険なほど腫れたり、何らかの精神異常があるとしましょう。頭に穴を開けようとするのは自然な行為です」と、クリン博士。彼女らは1000〜1250年頃のペルーの埋葬場所で発掘された32人の頭蓋骨から、45の頭部穿孔(せんこう)の痕を確認した。 クリン博士によると、南中央アンデス山脈の高地で頭蓋手術が最初に現れたのは、200−600年ごろ。その後600−1000年までアンダワイラスの地域では当時ワリ
![【古代文明の脳外科手術】1000年以上も昔の埋葬場所から手術の穿孔練習と思われる頭蓋骨が発掘される - IRORIO(イロリオ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0c8e9ed3b2a73e0afb191cd691055dbc0d8e8e14/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Firorio.jp%2Fwp-content%2Fimages%2Fuploads%2F2013%2F12%2F131219200049-large.jpg)