東京湾に、これまで知られていなかった新種のカニが生息していることを、千葉県立中央博物館などの研究チームが突き止めた。発見場所は、東京湾アクアラインを望む浅瀬で、多くの人が訪れる潮干狩り場のそばだった。研究チームは「東京湾の干潟で、新種のカニが見つかるのは極めて珍しい」としている。 このカニはカクレガニ科の一種で、脚を広げた大きさは3センチほど。体は黄色がかった褐色で、脚にはフサフサとした毛が密生している。2010〜12年にオス1匹、メス3匹が見つかった。いずれも、ゴカイの仲間が干潟の海底下に作ったトンネル状の巣の中に生息していた。 東京湾の干潟は、調査が頻繁に行われているが、ゴカイの巣穴に隠れてすんでいるため、長年見つからなかったらしい。
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