物理的な制約から解放された電子書籍。可能性が拡がった。 紙の本で、フルカラーのイラスト集を出すのはたいへんだった。 印刷費は高くなるし、色味の調整も困難を極める。 紙やインクによって発色の具合が変わってくるので、作家が思い描いた色味を出すには印刷的な技術が必要になる。 そう考えると、手軽に出したい場合、カラーイラスト集はとても電書向きだ。 というわけで、自分でもKDP(Kindleダイレクト・パブリッシング)で『思考ツールとしてのタロット』『あたらしいじゃんけんをつくろう』などの電子書籍を出している米光さんが、電書の凄さを感じさせる「これを読んでみてよ!」っていうモノを紹介するシリーズ「電書の可能性」。 第三弾は松野美穂『熊本大分のうまいもん教えて』だ。 松野美穂さんは、水彩イラスト・フードイラストを描いているイラストレーター。 虚人出版の『怪人二十面相』Kindle版のカバーイラストも手