YouTubeに毎晩粛々とアップされる「詩人天気予報」が一部でアツい話題を集める、詩人・菅原敏(すがわらびん)。「今、一番キザな詩人」を体現するその強烈な朗読スタイルで、日々ファンを増やしています。 彼の詩集『裸でベランダ/ウサギと女たち』のペーパーバック版を昨年出版し、詩と人との接点について長年模索し続ける株式会社ボイジャーの萩野正昭もまじえ、これからの詩人、詩集、そして詩の自由な在り方を、DOTPLACE編集長の内沼晋太郎が聞いてきました。 前編である今回は、菅原さんがいかにして「詩人」という職業に辿り着いたかを中心に迫ります。 詩人・菅原敏ができるまでの道のり 1月7日から現在に至るまで毎日更新されている動画コンテンツ「詩人天気予報」(上は2014年2月24日のもの)。 内沼晋太郎(以下、内沼):僕が最初に敏さんにお会いした時って、たしか敏さんが僕を訪ねて事務所に来てくださったんでし