住商情報システム(SCS)は2010年3月19日、同社が開発・販売するERP(統合基幹業務システム)パッケージ「ProActive E2」のIFRS(国際会計基準)対応計画を発表した。10年4月以降に始まる事業年度から適用になる「資産除去債務」を実現する機能を搭載したコンバージェンス対応版を3月24日に出荷、12年12月までにアダプション対応版を提供する。 コンバージェンス対応版は資産除去債務の実現機能のほかに、「包括利益」や「過年度遡及修正」といった会計基準に対応する計画だ。コンバージェンス対応の機能は「保守費用の範囲内で提供する」(広報担当者)という。コンバージェンスは日本の会計基準とIFRSの差異を埋める取り組みである。 日本の会計基準そのものにIFRSを採用するアダプション(強制適用)への対応では、複数の会計基準に提供できる会計帳簿機能や、IFRSが規定している財務諸表の出力機能な