羽田空港からの特別便でコペンハーゲンに飛んだ。一部、応援弾丸ツアーに同行してのIOC総会の取材がその目的だ。1泊4日、50万円の往復航空券は決して安くない。だが、筆者にはどうしても現地で直接、取材をしたい理由があったのだ。 記者クラブ制度のある日本と違って、海外取材の公平さは実に気持ちがよい。IOC総会も他の国際会議と同様、インターネットで申し込めばちゃんと取材許可が下りる。ブラジル、スペイン、米国の代表団への取材も自由だ。制限されているのは日本の首相だけというのは日本人としてなんという皮肉だろう。そろそろ日本の国民もフリープレスの原則に気づいてほしいものだ。 さて、IOC総会の話に戻そう。2016年のオリンピック開催地レース、コペンハーゲンでの最終選考に残ったのは、東京、リオデジャネイロ、シカゴ、マドリッドの4都市だった。各国代表は、それぞれのプレゼンテーションに臨み、夕刻の結果発表