絵本に関するmurasaki_kairoのブックマーク (2)

  • 絵のない絵本「魚の化物」|ムラサキ

    農夫がいた。 ある日お腹を空かせた農夫は水車小屋を後にして、旅に出かけた。 道端に年を取った岩男が座っていた。 彼の体は岩石でできていた。頑丈な体でよく働いたものだが、年を取ってからは関節が固まって動くのも難儀するようになった。 「何処へ行くんだ」と岩男が言った。 「べるものがないから、べるに困らない国を探しに行くのさ」 それを聞いて岩男が言った。 「よし、俺も行こう」 また旅を続けていると道端に木男がいた。 彼の体は木でできていた。若いうちは枝もよくしなって働けたものだが、年を取ってからは中身がスカスカになって枝がポキポキ折れてばかりいる。 「何処へ行くんだ」と木男が言った。 「べるに困らない国を探しに行くのさ」と岩男が言った。 「よし俺も行こう」と木男が言った。 三人が歩いていると道端に麻紐男がいた。彼の体は麻紐でできていた。 若いうちは物事を固く結びつけて、よく働いたものだが最

    絵のない絵本「魚の化物」|ムラサキ
    murasaki_kairo
    murasaki_kairo 2017/12/14
    相互扶助ということ。 助け合いの精神を童話にしました。 とてもそんな話に思えないって? おかしいなあ。
  • 絵のない絵本「スイートホーム」|ムラサキ

    あるところに。 素敵なお家がありました。 いったい何が素敵か、ですって? そのお家は住んでいる人の 望むようなお家に姿を変えるのです。 あるときは 数学者が住みました。 ほらね、凄くアカデミックなお家になったでしょ? またあるときは 女優が住みました。 鏡ばっかり! またあるときは 子どもの生まれた若い家族が住みました。 子どもが遊べるような すべり台。 ブランコ。 隠れ家。 ちっちゃなテーブルに ちっちゃな椅子。 たくさんのおもちゃ! 素敵な家は子どもが喜ぶように 一生懸命かたちを変えていきました。 でも 子どもはいなくなってしまいました。 そして 家に残ったのは 男の人が一人だけ。 素敵な家は段々歪んでいきました。 溶けたようになって、グニャグニャに。 段々汚い色になっていきました。 気持ちの悪い装飾が付くようになりました。 コウモリ。 蜘蛛。 おばけ。 素敵な家は悲しくなりました。

    絵のない絵本「スイートホーム」|ムラサキ
    murasaki_kairo
    murasaki_kairo 2017/12/13
    絵のない絵本シリーズ。 絵はありませんが読者様が思い思いのイラストを想像できるように幅を持たせた書き方を… しました、と言いたいところですが如何でしょうか?
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