94年前の今日、1923年9月2日は、関東大震災後の朝鮮人虐殺がいよいよ本格化した忌むべき日でもある。 この日、朝鮮人と間違えられて危うく殺されそうになった日本人の一人に、俳優の千田是也氏がいる。氏の証言映像が昨年放映されたETV特集「関東大震災と朝鮮人 悲劇はなぜ起きたのか」で紹介されたが、より詳細な証言[1]があったので引用する。 私のセンダ・コレヤという芸名の由来である(千駄ヶ谷をとって“千田” 朝鮮人つまりコーリアンをもじって“是也”というわけである)千駄ヶ谷で朝鮮人に間違えられて殺されそうになった事件の起きたのは、大震災の二日目の晩だったとおぼえている。 町々の炎が夜空を真っ赤にそめ、ときどきガソリンや火薬の爆発する無気味な音が聞こえ、余震が繰り返され、担架や荷車に乗せた負傷者たちの行列がつづく状況のなかで聞くと、朝鮮人が日ごろの恨みで大挙して日本人を襲撃しているとか、無政府主義
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