昨年11月、このページを書籍化した本が発売されました。 「福知山線5418M 一両目の真実」(エクスナレッジ刊、1,470円 ISBN-13: 978-4767805962 ASIN: 4767805961)です。 このHPに掲載している文章をもとに、加筆・修正しています。 (著者印税は交通遺児のために全額寄付させていただいております)
昨年11月、このページを書籍化した本が発売されました。 「福知山線5418M 一両目の真実」(エクスナレッジ刊、1,470円 ISBN-13: 978-4767805962 ASIN: 4767805961)です。 このHPに掲載している文章をもとに、加筆・修正しています。 (著者印税は交通遺児のために全額寄付させていただいております)
私こと吉田恭一は、昨年4月25日に発生した福知山線快速脱線事故に巻き込まれました。 そのときの模様を入院中に書き留めた手記を、鉄道に関するページを運営する者として、ここに掲載いたします。 皆様が報道によりさんざん目にしたであろう、あの銀色の車体の中では、こんなこともあったということをご理解いただければ幸いです。 「その日」は好天であった。本来なら、大阪郊外の千里に設けられた会社の拠点に、自家用車に乗って行くべき日だったのだが、ひとつだけ些細な用事ができたので、梅田にある本社に電車で向かうべく、8時40分過ぎに自宅を出た。そして、JR西宮名塩駅に入って来た、4両編成の各駅停車大阪行きの客となる。 このとき、なんとなくだったのであるが───些細な用事は調べものであったこともあり、後々大阪駅にて改札口が近くなる、前のほうに乗っておこうかと、先頭車両に2つある扉のうちの左側、つまり列車の一番前のド
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