「おひとりさま」「生涯未婚」「無縁社会」など、「孤独」をテーマにするキーワードが最近増えてきた。たとえどこかの社会集団に属していても、密かに孤独を感じている人が多いのかもしれない。 NPO法人ニュースタート事務局が2015年4月24日、「働けという前に『ぼっち』の若者に私たちができること」と題したシンポジウムを開いた。『ニート』や『孤立無業(SNEP)』の著書がある玄田有史氏(東京大学教授)が、ひきこもりやニートを支援する若者と「ぼっち」について語り合った。 「友だちが少ない、いない」が会場の半数に 会場では、まず挙手でアンケートが取られた。質問は「あなたは、友だちが多い方だと思いますか?」。約40人の参加者の半数は「友だちが少ない」「いない」に手を挙げた。「多い」と答えた人は4人しかおらず、残りの人は「何ともいえない」に挙手した。玄田氏は言う。 「僕いままでこの質問4回くらいしてきました