県図書館(岐阜市宇佐)が今年5月から始めた「雑誌スポンサー制度」が苦戦している。県の財政難に伴う新たな財源確保策として、全国の都道府県立図書館では2番目に導入した取り組みだが、これまでに応募したスポンサーはわずか4団体。担当者は「PR方法を工夫し、さらに地元企業などに協力を求めていきたい」と頭を悩ませている。(大隅清司) 同制度は雑誌の年間費用を負担してくれるスポンサーの名前や広告を雑誌のビニールカバーの表裏に掲示してPRするシステム。徳島県立図書館では昨年10月からスタートし、現在、購入している雑誌約290誌のうち、78誌の購入費は29の企業や団体などが提供している。 岐阜県図書館は1995年に新築オープンし、当初、図書や雑誌の購入予算は1億円余あった。しかし、県の財政難に伴って徐々に削減され、今年度は昨年度予算(約5800万円)の半額にあたる約2900万円まで落ち込んだ。 これに伴い、