◆「世界基準」を満たそう 今や企業や組織がごくフツーに持っているウェブサイト。SNS(つながりを支援するネットサービス)との連動も当たり前で、情報発信のツールとして、なくてはならぬものだ。検索して見つからない企業は存在しないとみなされるほど。そんなウェブサイトに厳しい世界基準があるのをご存じだろうか? あなたの会社、組織、学校のサイトは基準を満たしていますか? まもなく冬のオリンピック・パラリンピック(以下オリパラ)だ。私は1998年の長野を思い出す。当時、日本IBMで公式サイトのユニバーサルデザインを担当したからだ。国際オリンピック委員会(IOC)の本部がフランスにあったため、サイトは日・英・仏3カ国語で即時更新する必要があった。このとき視覚障害者から依頼が入る。「私たちも読めるよう、アクセシブルにしてください」 それはもっともだ。90年にADA(障害のあるアメリカ人法)が制定されて以降