東日本大震災から3年。部活に追われていたというのも言い訳で、恥ずかしながら震災後一度も被災地に足を運んだことがありませんでした。3年経つと人の関心も徐々に薄れ、切り取られた一部分だけが、テレビに流れる時代です。実際に自分の目で見て、人の話を聞きたいと思い、宮城・南三陸町で行われているプログラムに参加することにしました。これは大学生活でやり残したことでした。 そこで出会った、「ボールは丸い」ストーリーを1つ紹介したいと思います。 東日本大震災の大津波によって60%を超える住宅が被災した南三陸町の歌津地区にある、伊里前福幸商店街を訪れました。仮設のお店が10件ほど並ぶ小さな商店街です。商店街は物資、情報、人が集まるという機能を果たします。今まで以上に活気ある地域にしたいと、店主さんたちが私財をなげうって開いた商店街だそうです。 そこに、Jリーグなどのチームの旗がいくつも掲げられていたのです。