2016/7/30 透明度が低くブラックボックスと言われる、東京都議会。いったいどれほど閉鎖的なのか。その実情を、無所属の1期生議員である、音喜多駿氏、塩村あやか氏に聞いた 理事会がとくにひどい ──最初に、都議会の一番の問題点は何ですか。 音喜多:閉鎖性です。情報がブラックボックスなわけです。たとえば委員会も、傍聴はできますが、ネット公開すらされていません。 そもそも、重要な話し合いや意思決定は、委員会の前段階の、「理事会」といった会議体で行われますが、それらは非公開です。そうした会議体で決まったことを都民は何も知ることができないのです。 しかも、委員会の議事録を見ると、多くの場合、「採決では異議なし」となっていて、議論もなく賛成して終わりというパターンが多い。こうして不透明にあらゆる物事が決まっていくというのは極めて不健全だと思います。 音喜多駿(おときた・しゅん) 東京都議会議員(北