2015年、慰安婦問題をめぐり「最終的かつ不可逆的な解決」を図る日韓合意が交わされて、共同記者会見を行った岸田文雄外務大臣と尹炳世韓国外交部長官(いずれも当時。写真は外務省HPより) 米サンフランシスコ市が、民間団体が設置した慰安婦像を正式に受け入れたのに続いて、フィリピンのマニラでも慰安婦を象徴する像が建てられた。大阪市の吉村洋文市長は、サンフランシスコ市との姉妹都市関係の解消を発表して賛否の議論が起きた。政府も「諸外国における慰安婦像の設置は、我が国の立場と相いれない極めて残念なことだ」(菅義偉官房長官)と述べ、フィリピン政府に申し入れを行った。諸外国のこの問題をめぐる動きについて、私たちはどう向き合っていけばいいのだろうか。 「恥を知りなさい」米でたしなめられた、慰安婦証言への非難 産経新聞によれば、安倍晋三首相はサンフランシスコ市の決定を聞いて、自民党の外交再生戦略会議(議長・石原