周知のように、今月1日に火がついた、日本学術会議への新規会員任命に際し、うち6名の研究者を政府が任命せず、しかもその明確な理由を今に至るまで頑として明らかにしていないという重大な問題が、未解決のまま炎上し続けています。しかしいくら炎上しても、政府は木で鼻を括った答弁ばかりで真面目に答えません。世論も、もちろんこれはおかしいという人も多いのですが、同じくらい多くの人(しかも研究者を含む)が、「いつまで騒いでるんだ」「反日の中国の手先の連中を排除しただけ」「学者どもが利権を守ろうと騒いでやがる」「学術会議に入らなくたって研究できるだろう」「そもそも日本学術会議自体が無駄」などと、政府が自己の行為の根拠を明確にしないという基本の点から論点をずらし、とにかくお上に楯突くなんて怪しからん、と無体な「叩き」に走る事大主義を露わにしており、政府の姿勢に加えて今の社会そのものへの深刻な懸念を抱かざるを得な