熊本大学は、糖尿病治療薬として広く利用されているメトホルミンが、気道病変/気腫病変混合型COPDのモデルマウスの肺の病態の進行を抑制することを発見した。 メトホルミンは、AMPK活性化を介して、気道上皮細胞の上皮型Naチャネル(ENaC)の活性を抑制するとともに、好中球の浸潤やマクロファージ機能を抑制するという。 糖尿病の治療薬として頻用されているメトホルミンが、非糖尿病型の慢性腎臓病(CKD)のモデルマウスに対しても効果を発揮することも明らかにしており、メトホルミンは多くの難治性疾患に対する、安価で有望な薬として期待されている。 メトホルミンが肥満をともなう気道病変型COPDなどに効果 2型糖尿病の治療薬であるメトホルミンは、安価で安全性が高く、これまで多くの患者に投与されてきた実績がある。メトホルミンの作用点のひとつは、インスリン抵抗性(インスリンの効き目の低下)を改善することだ。 メ