東京理科大学研究推進機構総合研究院のSakiat Hossain助教、同大学理学部第一部応用化学科の根岸雄一教授、北海道大学大学院理学研究院の岩佐豪助教、武次徹也教授らの共同研究グループは、銀(Ag)の一部を白金(Pt)やパラジウム(Pd)で置換した新たな超原子分子を合成し、これらの電子的、構造的特徴を解明することに成功しました。また、Agをベースとした超原子分子を安定的に得るために鍵となる3つの要因を見出しました。 超原子分子とは、金(Au)やAgなどの貴金属元素が複数個集まってできる約1nmの大きさを持った超原子(人工原子)よりなる分子です。超原子分子は、従来の物質とは異なる物理化学的性質を持つ可能性を秘めています。特に、Agをベースとした超原子分子については、量子収率の高いフォトルミネッセンス(※1)や二酸化炭素の還元に対する選択的触媒活性など、有用な特性を有することが知られています
![ハロゲン架橋されたAg超原子分子の合成とその形成要因の解明に成功<br>~新たな物性や機能を持つ物質を設計するための指針~|東京理科大学](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9ab50edb515564a93a642f31b6e938d6e7c09672/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.tus.ac.jp%2Ftoday%2Farchive%2F2023%2F20230405_6538_sns.png)