睡眠障害の発生率が高い アスペルガー症候群の小児 〔米イリノイ州ウェストチェスター〕ラ・サピエンツァ大学(ローマ)小児睡眠障害センターのOliviero Bruni博士らは,睡眠構造と周期的交代パターン(CAP)に注目してアスペルガー症候群(AS)の小児の睡眠パターンを評価する初の試みから,AS小児では特定の睡眠障害とおもに入眠,睡眠時不穏,覚醒障害,日中の眠気に関連した問題の発生率が高いとする知見が得られたとSLEEP(2007; 30: 1577-1585)に発表した。 87%に入眠・覚醒困難 Bruni博士の研究にはASの小児 8 例,自閉症の小児10例,対照として健康な小児12例が含まれた。AS小児の親に,(1)睡眠に関する質問表(2)日中の眠気と学校関連のアウトカムの関連性を評価する小児日中眠気尺度(Pediatric Daytime Sleepiness Scale)(3)自閉