「お盆」と言えば、日本の伝統的な仏事と言われます。浄土真宗の私たちは、お盆にどのように臨めばよいのでしょうか。 浄土真宗の住職、門徒総代は、お盆を通じてどのようなことを御門徒の方々にお伝えすれば良いのでしょうか。 ここではお盆について学びたいと思います。 俗にお盆といいますが、正しくはウラボンといいます。 『仏説盂蘭盆経』から起こったものです。 このお経にどんなことが説かれているのか、お盆の由来について簡単にご紹介しましょう。 お釈迦さまの十大弟子の一人に目連(もくれん)という人がありました。 目連尊者は神通力第一と言われ、特に孝心の深い人でした。 その目連が神通自在力を得て三世を観ました時に、痛ましいことに亡き母が餓鬼道に堕ちて苦しんでいることが分かりました。 彼は深く悲しんで、直ちに鉢に飯を盛って母に捧げましたが、喜んで母がそれを食べようとすると、たちまちその飯は火炎と燃え上がり、どう