NTTデータが勘定系システムのオープン化を支援する事業に力を入れている。同事業で使う独自ミドルウエア「PITON(ピトン)」を2024年に製品化し、メインフレームの勘定系システムを抱える地方銀行などに展開する。 クライミングなどで使う金属製のくさびを意味するPITON。文字通り、既存のメインフレームユーザーをつなぎとめるための「くさび」となるか。 メインフレーム専用ミドルウエアを代替 PITONは、金融機関が持つメインフレームベースの勘定系システムをオープンシステムでも円滑に稼働させるためのミドルウエアだ。これまでメインフレームの専用ミドルウエアが担っていた各種制御機能をPITONに実装し、勘定系システムに求められる信頼性などをオープンシステムでも担保できるようにする。 具体的には、PITONがトランザクションやジョブ、「センターカット」と呼ばれる口座振替の一括処理を制御したり、資源管理を