「PX」という言葉をご存じだろうか。カスタマー・エクスペリエンス(CX)やユーザー・エクスペリエンス(UX)の考え方を、患者(医療)に置き換えたペイシェント・エクスペリエンスのことだ。患者経験価値、すなわち患者中心のサービスの普及と振興に取り組むのが、2016年に創立、2018年2月に一般社団法人化した日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会(PX研究会)である。同研究会の代表理事を務める曽我氏に話を聞いた。 (聞き手は小谷 卓也=Beyond Health) 患者に選ばれる病院とはどんな存在なのか PXに興味を抱くようになったきっかけは。 もともと医療機関のコーチングをしていた関係から、医師、看護師、リハビリスタッフ、技師、事務など様々な職種の方と接する機会がありました。その活動の中で、患者にとってより良い医療を提供したいとの想いは共通でも、忙しさが免罪符となり患者対応が粗雑になっている
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