「RFP(Request for Proposal=提案依頼書)は大切だ」といわれるが、書き方が分からないユーザーが多い。一方、提案書を書くために役立つはずなのに、ユーザーから突然RFPを受け取ると混乱してしまうベンダもある。RFPと提案書のやりとりにより、ユーザーとベンダとがスムーズにコミュニケーションを取るためのテクニックをまとめているのが本書だ。 RFPに必要なのは、「何を」「いくらで」「いつまでに」という3つの要求を明示すること。業務要求はシステムの趣旨を明確にする具体性より網羅性が、予算は先に提示することが大切と説く。予算を先に提示するメリットは、複数社の見積もりを取ったときに金額が違い過ぎて単純に比較できないということを避けるため。 RFPを受け取ったベンダが提案書を書くときは、「漏れなく」「重なりなく」「少なく」「分かりやすく」の4点がポイントになる。分厚いだけの提案書を受け