ツイート 編集部注:本記事は翻訳家・平井和也氏の寄稿。同氏は、人文科学・社会科学分野の日英・英日翻訳をおこなっている。 本稿では、ロシアと欧州を結ぶ石油および天然ガスのパイプラインについて見てみたいと思う。ウクライナ危機で欧州のエネルギー問題が改めてクローズアップされているが、その中でパイプラインはまさにエネルギー問題の中心と言ってもいいだろう。 3月28日の拙稿「エネルギーの輸入に依存する欧州のジレンマとは?」で欧州のエネルギー問題について注目したが、今回はエネルギーを輸送するためのパイプラインの問題について詳しく見ていきたいと思う。 今回は、雑誌The National Interestのサイトに4月4日に掲載された“Restoring Energy Security After Crimea”(クリミア後のエネルギー安全保障の再構築)と題する論考を取り上げることにする。この論考は共著