2010年5月27日 ひとつの探査機の最後 カプセル方探2班 班長 関 妙子 6月にオーストラリアに直接出向く回収隊メンバーは、年齢も経歴も専門分野も、実に様々な人々で構成されています。「はやぶさ」プロジェクトに最初から関わっていた方もいれば、回収フェーズになってから参加したメンバーもいます。かく言う自分も、ほんの一年前までは外野から応援する一人のファンにすぎませんでした。スイングバイ、タッチダウン、通信途絶、そして救出…大きなイベントのたびにプレスリリースを見ては、一喜一憂していました。まさか、回収隊の一員となって頭にヘルメット、足には安全靴、脚立に上り、片手にレンチを持ってアンテナを組立て、真夜中のウーメラの砂漠で「はやぶさ」の届け物を探すことになるとは、思ってもいませんでした。ふとしたことをきっかけに得られる、またとない経験。人の縁というのは不思議なものです。 「はやぶさ」がM-V-