古川さん旅立ち 確かな宇宙戦略が必要だ 2011年6月12日 10:48 カテゴリー:コラム > 社説 宇宙飛行士の古川聡さんが、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からロシアの宇宙船「ソユーズ」で旅立ち、国際宇宙ステーションに到着した。 日本人がソユーズに乗り込んだのは1990年の秋山豊寛さん、2009年の野口聡一さんに続いて3人目だ。約5カ月半、宇宙ステーションに滞在する計画で、日本人の長期滞在も若田光一さん、野口さんに次いで3人目となる。 古川さんにとって飛行士候補に選ばれて12年余り、苦労してつかんだ初の宇宙体験である。外科医だった経験も生かして、医学実験やさまざまな科学実験に取り組む。宇宙生活を元気で過ごし、無事に帰ってくることを祈りたい。 宇宙から、東日本大震災の被災者と直接対話する機会もつくる意向だという。いまなお約9万人が避難生活を続ける被災地を励まし、勇気づけてほしい。