「システム開発は簡単には成功しない」と言われる。現実にはどうなのか。コストと納期、品質の3ポイントで、システム開発プロジェクトの成否を調査したのが、日経コンピュータが2003年と2008年の2度にわたって実施したプロジェクト実態調査だ。いずれも大きな話題を呼んだ。2008年調査の結果を再掲する。 1回目の調査で、コスト、納期、品質の全てで問題がない成功プロジェクトは全体の26.7%に過ぎなかった。2度目の調査では少し改善したものの成功率は31.1%に過ぎない。システム開発の難しさを改めて浮き彫りにした。 固有名詞、役職などは当時のままで掲載する。 日経コンピュータは5年ぶりに、ユーザー企業の情報システム部門を対象としたシステム開発プロジェクトの実態調査を敢行した。第1回は2003年。当時は国内初の調査である上に、「システム開発プロジェクトの成功率は26.7%」という数字が業界の注目を集めた