「日本兵の方が恐ろしかった」 教育の重要性強調―語り部の89歳大城さん・沖縄 2020年06月23日20時34分 アバタガマを見詰める大城藤六さん=17日、沖縄県糸満市 太平洋戦争末期、激戦地となった沖縄県糸満市。住民の多くは「ガマ」と呼ばれる洞窟内に逃げ込んだが、追い込まれた日本兵が住民を追い出し、殺害することもあった。語り部を続ける大城藤六さん(89)は「米兵より日本兵の方が恐ろしかった」と振り返り、戦争の真実を伝える教育の重要性を強調する。 沖縄戦体験者に「ありがとう」 記憶継承へ決意も―高3が詩朗読・慰霊の日 1945年5月、「鉄の暴風」と呼ばれた米軍の砲撃が激しさを増す中、同市真栄平に住んでいた大城さんは親族27人や同じ集落の住民とともに大洞窟「アバタガマ」に避難していた。しかし、撤退してくる友軍を迎えるためとして、日本兵からガマを出るよう求められた。軍刀をガチャガチャと鳴らし、