中国の薄煕来元重慶市書記の裁判は、４日目の審理が行われ、薄元書記は、２５日も検察側の主張を真っ向から否定して、職権乱用など、起訴されたすべての罪に対して全面的に否認し、争う姿勢を鮮明にしています。 重慶市の元書記、薄煕来被告は、中国共産党の高級幹部の子弟グループ、いわゆる「太子党」の代表格の１人で、一時は最高指導部入りの可能性も指摘されましたが、妻が知り合いのイギリス人ビジネスマンを殺害するなど、スキャンダルが次々と発覚して失脚しました。 山東省済南で開かれている裁判は、２５日、４日目を迎え、妻による殺人事件の捜査を妨害したとされる、職権乱用の罪について、２４日に続いて審理が行われました。 この中で、薄元書記は、捜査に関わり、検察側の証人として出廷した当時の部下について「証人は、この場でうそを作り上げるような品性に劣る人間で、信用性はない」と述べ、この証人の発言はいずれも間違っているとして