患者向けの医療専門書などを集めた「患者図書室」が29日、山形市の市立病院済生館に開館した。医療の質向上を目指す活動に取り組むNPO法人「医療の質に関する研究会」(本部東京、日野原重明理事長)が進めている患者図書室プロジェクトの一環で、東北での設置は初めて。 プロジェクトは、患者やその家族が自分の病気や治療法について理解を深め、安心して医療に参加してもらうのが目的で、全国50施設に図書室を設ける計画。昨年、公募した結果、第1弾として済生館など10施設が選ばれた。研究会が図書など経費のほとんどを支援する。 済生館の図書室は外来患者の休憩室だった部屋を利用。約54平方メートルで、病気や治療法についての解説本、食事療法や薬に関した最新の図書をそろえた。現在は約600冊だが、今後3年間で1000冊に増やす予定。 病気に関したDVDも用意しているほか、医療情報のサイトを集めたインターネットコーナ