保険について考える連載の第2回です。前回の「新入社員は、生命保険に入ってはいけない」では、新入社員の皆さんに、「いきなり何も考えずに保険に入ってはいけません」とアドバイスをしました。多くの読者の皆さんが、疑問を感じたかもしれませんが、これは「なにがなんでも保険に入るな」とアドバイスをしているわけではありません。何も知らないうちに入ってはいけませんよ、というのが、私の主張です。 さて、今回も保険についての勉強を続けます。今回は保険の歴史をたどってみましょう。そこから生命保険の本当の姿が見えてきます。保険会社で働く人たちも意外と知らないお話です。 あなたの死が賭けの対象となっていたら? あなたの死を誰かが賭けの対象にしていたら、どう感じるでしょうか。 といっても、あなたに何らかの害が及ぶことはありません。ただ、見知らぬ多くの人たちがあなたの知らぬところで、あなたがいつ死ぬか、を賭けていたのです
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